ディレクター 小梅蓮



<はじめに>


皆様はじめまして。
もしかしたら私を知ってる人がいるかもしれませんが、この場ではじめてですのでこのように挨拶させて頂きます。
本作「クリミナルボーダー 1st offence」のディレクターを担当しております。小梅蓮です。

すでに本作の中心を担って頂いた、シナリオ、原画、そしてヒロインキャストのコラムが公開された後ですので、
これ以上語ると蛇足になってしまいそうですが、ディレクターだからこそ話せることを絞り出しますので最後までお付き合い頂ければ幸いです。

このコラムは本作を楽しむ予定のお客様、知ってるけど遊ぶ予定の無いお客様、プレイした後に共感してくれる人を探してるお客様に向けて作成しております。
また、本コラムは体験版範囲に関しての内容や画面構造に少し触れておりますので、
何も知らない状態で本作をプレイしたい方は、ここでブラウザバックして今すぐ体験版か本作を楽しんでください。


<本作の参加について>


はじめにバラしてしまうと、私は企画の立ち上げからこのポジションにいたわけではありません。
いわゆる途中参加ってやつですね。1stoffenceのシナリオはほとんど完成していて、キャラデザ等も決まってる段階で本作に参加しました。
ですので、お客様と同じ気持ちで最初シナリオとキャラデザを拝見させて頂きました。


シナリオの最初の感想は「やべーな」この一言に尽きました。
元から開始1分以内にエロシーン持ってくるようなやっべぇメーカーでしたので「新作はどんな感じなのかな(ウキウキ)」って気持ちでシナリオを拝見したところ、
ある意味予想通りで、開始数秒でヒロインがオナニーしてました。
このシナリオ初めて読んだ場所が電車の中だったので他の人に見られてないか周りを確認しましたね。忘れもしません。

個人的にこのシーンで最初に思ったことは、地の分にあたる主人公”樹”の独白。
めちゃくちゃ拗らせてる感じがして最高だと思いました。
目の前の事象に目がいきがちですが、こういう語りにこそ本作特有の空気を体感できると私は思っております。

そしてシナリオを拝見すると同時に、キャラデザの方確認したところ
「肉感たっぷりで柔らかそう……!」「凛の性格悪さが表情から滲み出てるのすげぇ」
といった感じでした。シナリオの空気感にあった素晴らしいデザインでワクワクしたのを覚えております。

そんな感じでクリミナルボーダーと出会った私ですが、ファンとしての視点だけではただのブログですので、
ここからは私なりに本作でお伝えしたいことや、こだわったポイントなどを紹介できればと。


<システムについて>


まず最初にパープルソフトウェアの作品を数作品したことある方なら、以下の画面を見て疑問に思うでしょう。


「なんか画面UIが過去作と違くね?」
疑問の通りで今作はシステムから画面UIすべて変更しております。
そもそものエンジンが違うということになりますね。
こちらはWAMSOFT(合資会社ワムソフト)様よりエンジンをお借りして作成しております。
WAMSOFT様本作にご協力頂き誠にありがとうございます。

さて簡単ではありますが、パープルソフトウェア過去作とのシステム面の違いを3つご紹介いたします。

①画面サイズの変更 1280x720 → 1920x1080
②お気に入りボイス機能の追加
③テキスト読み上げ機能設定の実装


①の画面サイズに関しては、記載の通り画質の向上ですね。
最近のモニターやグラボの性能的に将来的には4Kとか対応させたいですね……(需要少なそう)

②に関しては、私が過去作成していたゲームで「実装してほしい」と多数の声を頂きましたので、本作で実装をしてみました。
使い方はお客様それぞれになりますので、楽しく本機能を使用して頂ければありがたいです。


ちなみに私は本作ヒロインひなの挨拶「やほ~」という挨拶をすべて登録して聞き比べたりしてました。
テキストで見るとほとんど同じ挨拶ですが、どのシチュエーションで会ったときの挨拶なのか、ひなとの関係性、周りに誰がいるかなど
「やほ~」ひとつのワードで様々な状況を感じさせてくれる7色の「やほ~」を聞き比べられます。
小波すず様まじパネェ
(恐らくかなり変態的な使用方法ですので参考にはしないでいいかと)

③はちょっとだけツイッターで話題になっておりましたので、簡単にご紹介させて頂きます。
こちらの 機能は本編の「地の分」「主人公のボイス」こちらを合成ボイス読み上げる機能となっております。
「他の作業をしながらプレイしたい!」
そういった希望の声を反映した機能となっております。簡単ですが使用方法を以下に

ゲーム画面上部のタブ
「文字表示」

「テキスト読み上げ…(S)」
とボタンを押して頂くと設定画面が開きます。
難しい機能は特にないので、気になるお客様は気軽に触ってみてください



このような感じで過去作とは違ったシステム面を搭載しております。
体験版ではお気に入りボイス機能は試せませんが、その他の機能は搭載されておりますので、お気軽にお試しください。


<ADV画面について>


エロゲをするにあたり大体のゲームの7割以上がいわゆる「立ち絵」を使用した進行になります。



この画面ですね。
ここでは私なりの本作ならではのこだわりを語らせてください。

まずは距離感です。
本作は様々エロゲに比べて、立ち絵の距離を近め目に設定しております。
これは本作はかなり現実世界と近い世界観をしてることからリアリティの追及という部分で距離感を演出してみました。

人の顔を見ながら会話するとき、その際人間はどこまで相手の全身を見るのか?
はたまた周りに人がいないときの恋人関係に近い二人の距離感は?
このようなことを考えながら立ち絵の距離感の調整をしております。

特に本作メインヒロインのひな。このヒロインは距離感が最初から普通ではありません。
主人公は序盤からひなの距離感に戸惑うことが多いです。それは何故か。
女性耐性があまりない主人公にとってはひなの距離は近すぎるからです。いい匂いがしちゃう距離にいるからです。
なのでいい匂いが感じそうな距離(当社比)を演出しております。


そしてカットイン演出を今作では導入しております。
先ほどまでのリアリティの追及とは逆の演出になります。現実世界ではカットインなんて存在しないですからね笑
画面上で立ち絵演出だけだと少々マンネリ気味になることが多いので、ちょっとしたスパイスとして追加しております。
カットインで入るだけでなんかかっこよく見えますよね。


<主題歌について>


「Criminal Gradation」
作詞:石川泰
曲・編曲:山口たこ
歌唱:橋本みゆき

神の布陣。好き


<音声について>


全収録立ち合いましたみんなすごい好き


<4コマについて>


動いて音声付きの4コマっていいよね


<最後に>


最後らへんただのオタクとなって語彙力消失しておりましたが、ここら辺で締めさせて頂きます。
もっと本編の深い部分やセールスポイントをコラムでご紹介する予定でしたが、どうやら私には向いていないようですね。
気づけば「ここが好き」「ここを見て」ばっかりで最後らへん「好き」しか言ってないので、自分でもどうかと思います。

最後にまとめとして。
本作「クリミナルボーダー」は間違いなく挑戦的な内容となっております。
ですが、本作でしか味わえないエロゲの栄養素がここにはあります。
連作という都合上、長くお付き合いしていくタイトルになることが予想されますが、
私と一緒にこのクリミナルボーダーを育てていきましょう。

それでは、またどこかで。