萬屋ひな役 小波すず



<はじめに>


いつもお世話になっております、声優の小波すずです!
最近おいしいな、って思うものは、かろりーのめいとのバニラ味ですよろしくお願いいたします。

「クリミナルボーダー」では一作目のヒロイン、萬屋ひなの声を担当させていただいております。
パープルさんには「アオイトリ」から、たいへん……たいへんお世話になっております!
(先月発売されました「天つ籠ノ鳥BOX」も、よろしくお願いいたします!!!!)


<本作の参加について>


「電子ドラッグムービー」「パパ活」「裏社会」……。
設定資料と台本の冒頭などを読んで「パープルさん!?!あれ!?!?ほんとうに!??!!」と、メーカー名が記載された資料を五度見しました。

でも安心してください。
これは台本を全部読んだ私だから言えるのですが………とっても面白いです!!!

本作は連作の一番目ということで、インパクトがある冒頭シーンから、コミカルなシーンも挟みつつ徐々に山場のシリアスへ向かっていく、という王道な作品でした。
台本への書き込みも、前半は台詞の前に「( ─ ω ─ )」というゆるい表情書き込みが多かったのですが、後半に行くにつれ、「( <●> <●> )」などの真顔の書き込みが多くなった覚えがあります。

イラストも演出も何もないまっさらな台本で、物語に没頭してのめり込んでしまうくらい楽しめたので、これはきっとゲームになったらすごいことになりますね……。いまからとてもとても楽しみです……!


<ヒロインについて>


今作のヒロインのひなは、好きな人……いっきくんに対する行動や言動などは、ちょっとズレていたり緩かったり軽かったりするところはあるものの、基本的には正妻感溢れる、普通の女の子なのですが……。
なんというか…私的にひなをひと言で言うと、「砂糖菓子の檻」というか…「肉の檻」といいますか……ふわふわで甘いのに何だかなまなましいといいますか……(ほめてます)(すんごいほめてます)(さめまんま先のデザイン、とってもふっくらむちむちしてていいですよね!)
恐らく決して本編に載らない、かずきふみ先生のト書きをヒントに、私なりにうにゃうにゃとそんな感じのことを頭に入れながら収録いたしました。
また「外画寄りの演技で」とのオーダーでしたが、イラストのかわいさの中にある肉感と、かずきふみ先生のテンポの良い台詞に生々しさを感じて、どちらかというと国内ドラマだったり、単館系の邦画だったりをイメージしながら演じました。台詞がほんとうに読んでいてきもちよかったので、私も同様に生々しく、ぽろぽろと台詞がこぼれるような、日常感のある自然なお芝居ができていたらうれしいなって思います。

意識したことは、さじ加減……ですかね。
リアル調だからやりすぎないように引き算、とか、でも美少女ゲームなので二次元ならではの女の子の魅力がでるようにそこはやや足しで、だとか。それなりに女の子らしい計算高さはあるけれど、それは本質じゃなくて、いってしまえば生い立ちと、何より相手を好きだからこその健気さから来るものなので、そこまでいやらしくしない……だとか。諸々そんな感じで!とは決めておりましたが、ありがたいことに台本に助けていただいたので、下読みのときも収録中も特にうんうんと悩むこともなく、流れに身を任せて演じられました。

あっでも…あの……一番気を使ったところは、そのう…………はちゃめちゃに後半なので内容は伏せさせていただきますが、ブース内で小波の手がほんとうに痺れるくらいきもちが乗ったところがありますので、ぜひそこを、イヤフォンなどで聞いていただきたい。です。自分の中で感情が盛り上がると泣く癖があるのですが、収録中は涙を流さず、さざなみすずは、とてもきもちよくひなを全うすることができました!ぶい!
(プレイ後にここを見た方が「これか〜!」って分かってもらうために補足をすると、ひながひなのことを、あまりにも痺れるひと言で説明するあたりで、ぐわっとエンジンがかかりました。あの後の一連の流れ、泣くほど気分が高揚します。えへ。)

なお、ひなは、妹は妹なのですが、攻略するのがお兄ちゃんじゃないので、お兄ちゃんには家族ならではのよくある感じの塩対応を徹底しました。プレイヤーとして……ぼくじゃない男の人にあまい声を出されると、ぼくはかなしくなっちゃうので…。えへえへ。


<最後に>


いままでにないパープルソフトウェアさんの作品で、小波すずもいっぱい、たくさん挑戦させていただきました。
ロープライスといえど、お話・イラスト・音楽・演出すべてにおいてやっぱりクオリティが高いパープルさんなので、プレイして損はないです!
そんな「クリミナルボーダー」を、みなさまぜひよろしくお願いいたします。
ひなたちといっしょに、悪いこと、いっぱいしようね!
それでは、小波すずでした まる!