■はじめに
ご挨拶としまして。
『アマツツミ』の原案・シナリオの御影です。
最初に、まず私の担当した役職を補足すると――
原案は、乱暴に言えば『“言霊”使いの主人公が里から下りてきて学園モノをする作品』という部分になります。
シナリオは、最初の湯さんのインタビューの通り、御影は本筋ルート担当です。
皆様が体験版でプレイされたであろう“こころ本筋ルート”と、作品全体のオチである“ほたるルート”を担当しております。
なお、シナリオ統括はしておりません。統括は進行の湯さんですね。
これは良い意味で、今回はシナリオ量が多いので、実際の執筆を行っている個人が全体までコントロールすることが、最初から不可能だったからです(それくらいテキスト量が多い、という情報はユーザーさんにとって良い意味だと思います)。
本題のインタビューですが。
実は、この段階になると、あまり話す内容がありません。
なぜなら『作品・キャラの雰囲気、プレイ時間の目安、Hシーンの濃さ』などの情報は体験版ですでに示されているからです。
また、企画部分も湯さんが第1回のコラムでしっかりと話されているので、そちらをご覧頂ければと思います。
なので、御影の話は気軽にいきましょう。
なお、これ以降のインタビューですが。
発売後の楽しみを損なわないことを念頭においた上で、ネタバレに該当する発言があるかもしれません。
もしも『発売後の楽しみのために体験版をプレイせずにいました』というユーザーさんがいらっしゃいましたら、ここで読むのを止めておくことをお勧めしておきます。
■こころ(本筋)シナリオついて
可愛い。
自然体にエロい。
すごく可愛い。
以上。
体験版で本筋ルートは全公開されているので、補足はありません。
本筋の出だしは“こころルート”ですが、同時に“主人公ルート”でもありました。
『“行きなさい”』の本当の意味が、オチの隠し球でしたが――Twitterで体験版1の感想を追っていて、これを予測していた方が1人いらっしゃいましたね。さすがです。
こころとの濃いイチャイチャは派生ルート丸ごとでお楽しみください。
本筋のほうでは、響子・愛シナリオでもこころのHがあるそうです。
他、これだけは先に言っておきますが。
本作であずきさんとのHシーンはありません――それは“国津罪(クニツツミ)”です。
冗談はさておき、御影もあずきさんは大好きですが、さすがにHシーンを入れてしまうと、すでにモラル的にギリギリのラインにいる『主人公』に共感できなくなる方が出てしまうかもしれませんので出来ません。
たくさん売れてファンディスクが作られる、などになれば、描かれるかもしれませんね(宣伝)。
もう1つ補足があったほうが丁寧なポイントがありました。
こころ本筋=体験版2にあった、“ほたるとのHシーン”ですが――あれは、ほたるルート用の伏線Hシーンなので、今は「なんだったんだ?」となっていてもお気になさらず。後であのシーンの意味がわかります。
無理やり捻じ込んだHシーンではない、とだけ。
■ほたる(本筋)シナリオついて
今回の御影のインタビューの核です。
まず、前作の反省もあり、今回は“体験版が一番面白かった”で終わることはありません。
断言しているのは、ヒロインやシナリオの好みは個々にあるでしょうが、“絶対値のシナリオ”として見たとき、ほたるシナリオが主軸となっているからです。
もちろん、こころや響子や愛のシナリオもそれぞれの面白さがありますが(体験版1の段階で好まれている方が多くて嬉しいですね)、それ以上に、ほたるシナリオが原案段階から物語・設定として強いのです。
そうでないと尻すぼみの作品になってしまうので、これは企画構成上で最適だと考えています。
ほたるシナリオに関連した話を続けます。
OPムービーでも2カットだけ登場していましたが、体験版2の最後で“彼女”がお披露目されました。
“彼女”が『アマツツミ』の根幹にいるヒロインになります。
『アマツツミ』というタイトルも、主人公ではなく、実は彼女のためのものです。
制作サイドでの通称は“OR様”になります。
その存在が解禁されたので、今後の広報でお目にかかる機会も増えると思いますが。
OR様は“ほたる”と密接な関わりがあります。
あまり伏せる必要もないでしょうが――“ほたるの正体”については“発売以前に予測される範囲”として初期から想定されています。
つまり、実際にOR様が活動を開始されてからが本番です。
OR様はヒロインと呼ぶにはかなり異色な性格であり、登場シーンでも美少女ゲームにしてはキレッキレな雰囲気になりますが――キャラの魅力としては輝いていると思います。
一例、御影や克先生、スタッフ内での人気も高いです。
そして、そんなOR様の存在によって、ほたるが今よりも魅力的に映ることになる――というのが、そのシナリオで明らかになると思います(予定)。
また、ほたるルートに派生がないことも補足しますが。
理由はまさにOR様がいるせいです。
つまり、ほたるルートはエンディングが2つあります――最後のオチだけ分岐する、ではなく、ある程度の規模で2ルートあります(さすがに1ルート丸々のテキスト量とはいきませんが、Hシーン込みで少なくない分量があります)。
これを“ノーマルルート”および“ハッピールート”と制作時に便宜上呼んでいます。
ポイントとして、後者は“トゥルールート”ではないというところですが、どちらが物語の最後として相応しいかは、プレイされてご自身で決めて頂ければと思います。
以上。
中身があるような、ないような話ですが。
シナリオの話は、踏み込んでしまうとネタバレになりますので。
面白さを損わないと思われる(出来れば楽しみに思ってもらえる)範囲での話になります。
体験版2も公開されましたが、まだ少し広報の目玉は残っておりますので、今後を楽しみにして頂ければと思います。
7月は他にも人気作品が多く発売されるようですが。
その中でのご購入、および楽しんで頂ければ、制作者としてはなによりも幸いです。