企画・シナリオ 御影



<1:ご挨拶>


こんにちは、お久しぶりです、はじめまして。
企画とシナリオ担当の御影です。

というわけで、SFで中編作品です。
過去作との関連は一切ありません(特殊能力もないし、悪魔も神もいません)
なので、『お前(御影)のことなど知らぬ』という方でも安心してプレイできます。
ついでに中編を活かして主人公も声ありのフルボイスです。

主流の現代学園モノなどではないので先に宣言――
舞台は『SF』ですが。
物語は『泣きの王道・幽霊モノ』です。

今回は非常に娯楽性を重視しておりまして。
SF要素は初体験の方でも入門編くらいの内容になっております。

ちなみにSFで幽霊とはなんぞや? と思われるでしょう。
体験版をプレイして頂くのが、なによりもわかりやすく早いですが。
サンプルとして一例。
例えば「200年前に死んだ幽霊だけど、未練として会いたい人がいる(当然、その人物も死んでいる)」などを、未来技術を使ってなんとか解決していくという感じになります。
序盤から中盤までは、そういう幽霊の方々との触れ合いなどになります。

本題は以上。
以下は、よもやま話になります。


<2:企画について>


読み進めているということで御覚悟はよろしいですね。
ここからは企画ライターの「これが好き!」が詰まった雑談です。

まず企画が生まれた流れ=脳内の垂れ流し――

「パープルさんから中編の依頼がきた(御影はフリーの外注である)
 中編なら切れ味重視の内容かな。
 学園モノじゃないほうがよいそうです(パープルさんは新しいことに挑戦する気質がある。素晴らしい)
 和風・洋風特化はやったし、また新しいことをしたいね。

 そうだSFにしよう(大好き)
 今回は科学技術で。
 しかし、SFは主流ではない――ぶっちゃけ、とっつきが悪い。
 そこは素直に認めよう。
 それでも面白いジャンルなので多くの人に触れてもらいたい。

 それなら、物語や展開のほうを人気のある王道路線にしよう。
 人気があって王道となれば感動モノ。
 感動モノなら幽霊ネタが定番(大好き)
 SFで幽霊に決定。
 主人公はアンドロイドで(大好き)
 娯楽性を高めに、楽しみながらSF要素に触れて頂こう。

 そういえば月にも花畑を作りたかったんだ(どこにでも花畑を作りたい人)
 舞台は月面基地で。
 なぜ月に幽霊がいるんだ?
 それを考えるのがお仕事でございますな」

――という流れで『ムーン・ゴースト』が生まれました。
有名なフロムソフトウェア様が、過去に月で幽霊の『NEBULA ECHONIGHT』という名作を発売されていましたね(まったく本作と関係ないしネタもかぶっていない脱線雑談)


<3:お話と舞台について>


お話について。
今回のメインストーリーは王道展開なので触れづらいですね(苦笑)
こういう感じです、と少し触れるだけで「そういうネタか」と予想ができるわけです。
まあ、王道というのは、わかっていてもガード不能なのが利点です。
ネタバレを避けたい方は、以下は読まないほうがセーフティです。

軽く触れると、本作の舞台は月面基地のみです。
あえて「空間」としての広がりはありません(背景も意図して少ないです)
あえて閉所にしている、ということで。
要するには「空間」の他に「時間」という奥行があるというわけですね。
そういうネタがあります。

個人的な好みでいえば、時間要素は強すぎるので避けたかったのですが=企画としては飛び道具的な強さなので、こういうのは新人さんやネタに困っているライターに使って欲しいところではある。
まあ、ネタとして思いついてしまったので仕方なし(苦笑)

舞台・背景といえば、杉87(Sugiyama)様の描かれた月面庭園が本当に美しく。
生きている間に、こんな場所へ行ってみたいですね。
月から地球を見上げたいものです。
(こんな未来が待ち遠しい・楽しみ・わくわく出来るところがSF作品の良いところでもあります)

一応、クオリティ提示の小話。
本作の本編シナリオは1年以上前に書きあがっていまして。
パープルさんのほうで絵描きさんを決める際、候補となる方に配られたそうです。
ここで、すこやかグミ先生に決まったあと、他にも「この内容ならやりたい」という方が複数いたそうです――ありがたい限りであり、うけは良さそうですという他者評価の小話でした。


<4:キャラについて>


「登場人物にまともな人間がいないなー(苦笑)」というのはさておき。
キャラ紹介も体験版をプレイされるのが一番ですが。
大きな特徴のある2人について語り。
残りの主要キャラは軽く触れる感じで。

まず、主人公&ヒロイン、ダアト。
厳密な性別がなく、男女のボディを使い分けています。
画面に華があるので7、8割くらいは少女体ですね。
今回は中編ということで、いわゆる複数の攻略対象キャラがいません。
そこで、Hシーン的にもったいないなー、と考え。
「そうだ、主人公もヒロインにしよう」とあいなりました。
すこやかグミ先生の描かれるダアトちゃんも可愛いですね。
音声もあり、女の子のときは受け、男の子のときは攻めが基本になります。

もう1人、佐藤姫子。
キーキャラクターですね。
体験版をプレイされますと「おい、あらすじやこのインタビューで触れてない大きいネタがまだあるじゃないか!?」となります。
誘導ということで、是非プレイしてくださればと思います。

他のキャラについては軽めに――

ビナー。
作中では最年長で一番の大人。
ほわほわ優しいお姉さん好き。大好き。

人類代表。
作中時代で生きている人類の代表。
スーパー頭がよいですが、愛嬌たっぷりのマスコット。
ちなみにエキゾチックな外見は、人類発祥の地であるアフリカをイメージ(という設定を元に、すこやかグミ先生がデザインされています)。

マリア。
死んでいるし、成仏できない特殊な事情はあるが、常識人なところもある。
人類の業はとても深い(ギャグ方面に)。


<5:その他と最後に>


他、皆様が知りたいだろう情報を数字として――

中編ということでシナリオは800KBほどです。
通常の作品であれば2ルート分くらいですね。
もちろん、中編の利点を活かしてまっすぐ頭からお尻まで、通常より密度が濃いです。
内容そのものも、飽きがないように2部構成な感じになっていたりします(中盤からの展開で、「ははーん」となると思います)。

Hシーンは主人公とビナーの絡みで4シーンあります。
本編2回、本編外で2回ですね。
と、1シーン内で主人公が男女切り替わっての2回戦もあったりするので、いわゆる「シーン」ではなく「回数」なら4+αになっています。
また、メインヒロインのビナーがセクサロイド(セックス目的で作られたアンドロイド)出身だったり、アンドロイド=人間より耐久性があったり未来技術を使ってのHなどの小ネタもあります。

音声まわりは、これを書いているタイミングで収録途中です(=一部キャラの声をまだ確認できていない)。

特筆は男女の演じわけがある主人公ダアトでしょうか。
いやはや、収録でも同一人物であることを残しつつ、しっかり違いがあってお見事です。
他のキャラは、ディレクターの小梅さんなどのインタビューがあればそちらで(声優さんまわりに詳しいのは小梅さんなのであーる)。

音楽は、これを書いているタイミング的にまだですが。
評価も高いパープルさんの主題歌などは御影も楽しみにしています。
ムービーもかっこよくなりそうですね。

まとまりがないですが、以上。
先の通り、今回は企画シナリオの立場では語りすぎに不向きな点があるので(苦笑)
今後の、原画やディレクターや他の方々のインタビューをお楽しみにしてくださいませ。

いつもの最後の挨拶ですが。
ご興味と時間があり、ご縁がありましたら、本編も楽しんでくださいませ。