物語
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ハピメアRE ハピメア ハピメアFD

『ハピメア』

「内藤透」は、子供の出来事を境に夢の全てを明晰夢――夢を夢だと自覚してしまうようになってしまっていた。

眠ることが休息にはならず、朦朧とした日々を過ごす透は、幼なじみの「蓮乃咲」に心身共に支えられ、時にもてあそばれながら過ごしていた。

心をすり減らしながらも、善く生きようとする透を面白がり面倒を見る科学部の先輩「弥生・B・ルートウィッジ」。

家に居場所を感じられず、ギターを片手にうろつく後輩「平坂景子」。

彼女らとの日々のさなか、透は今日も夢を見る。

けれどその日の夢は、今までとは違う夢だった。

「こんばんわ、いい夜ね」

透が明晰夢を見るようになった原因、それまで1度だって夢ですら会うことが出来なかった女の子「舞亜」が夢に現れる。
会いたいと望み続けていたけれど、会うことはないと諦めていた後悔に透が潰されそうになった時にもう一人の少女が現れ、彼の手を引く。

「きみのことを助けにきたよ!」

悪い夢を止めるためにやってきたと言う「鳥海有栖」。

ぎりぎりの淵でとどまる透の耳元で舞亜はささやく――。

「これは甘くて幸せな、悪い夢のお話」

キャラクター
有栖
咲
弥生
景子
舞亜
哲也
朝日
みあ
義康
透
鳥海有栖

夢の中で出会った女の子。
悪い夢を終わらせるためにやってきたと言い、崩れかけた透の手を掴んだ。

明るく前向きで素直。
しかし勢い任せの所も多く、頼りがいがあるとは言いがたい。
無防備なしぐさも多いが、自覚がない。
内面に臆病さや寂しがり屋、めんどうくさがりなどの気質ももつ。

蓮乃咲

透の妹をしている、2歳年下の幼なじみ。
小さな頃から家族ぐるみで付き合いがあり、良くも悪くも透のことを一番理解していて、かいがいしく面倒を見ている。
しかしある時期を境に、透のことをもてあそんで困る様子を見て楽しむ「悪い子」になってしまった。

本人は全部計算してやっているつもりだが、素で距離感が近すぎることも多い。
同年代に比べて、良く育っている。

弥生・B・ルートウィッジ

透の所属する科学部の部長で帰国子女。
名前の通りハーフで、人目を引く美貌、スタイルを兼ね備えている
自分の見た目に自覚があり、普段はやっかまれないようにネコをかぶっているが、友人の前では気を抜いた姿を見せる。

身内に対しては面倒見が良いが、目的の為には手段を選ばないところもある。

平坂景子

咲の同級生で、学園長の姪。
お世辞にも人付き合いが上手いタイプではなく、目つきが鋭いこともあって友人はほとんどいない。
自分の周囲に興味が薄く、周りからの評価にもさほど興味は無い。
ギターが趣味で、路上演奏も自分がやりたいからやっているだけ。

マイペースだが義理堅く、恩はきちんと返す。ただし返し方が極端になることも少なくない。

舞亜

透にとって、最愛の相手。
透にとって、最大の悪夢。

明晰夢を見るようになった原因でもあり、咲が側にいて透がその意味を忘れない限りは、たとえ夢でも二度と会う筈はなかったのに――。

根津哲也

透のクラスメイト。
態度や言動に裏表がなく、すがすがしい程に分かりやすい男。
透に対して思ったことをそのまま言い過ぎるが、むしろ気をつかわない態度や、その上での面倒見の良さが重なって仲良くやっている。

美人が大好きで、咲や弥生が近くにいる透が妬ましいと本人に言い切が、それはそれとして彼女の朝日のことは大事にしすぎていて手を握る以上のことは出来てない。

朝日・D・ルートウィッジ

透のクラスメイトで、弥生の妹。
優秀で美人な姉や、楽観的すぎる彼氏に思うところはある。けれどそれはそれの精神で、日々を楽しく過ごしている笑顔の似合う女の子。
髪の色や、細い手足など目立つ要素はあるが本人の柔らかい雰囲気もあってあまりそこを気にされることはないタイプ。

哲也が彼氏で良かった、と本気で思っているがそれはそれとして他の女性を褒めすぎてる時は笑顔でローキックをきめにいく。
怒ると怖いらしいが、弥生と哲也以外怒ったところを見たことがない。

高原みあ

蓮乃家が経営する蓮乃綜合警備の社員で、咲のお目付役も任されている女性。
自分に厳しく、他人にも節度や相応の態度を求めるが、無理強いはしない。
咲に頼まれて、という形で透の面倒をみることも多い。それに対して任された仕事として全うしている部分と、透の現状を知っている大人として子供の面倒を見なければならないという信念両方を持って接している。

それはそれとして、社長令嬢である咲が幼なじみとはいえ男の一人暮らしの部屋に足繁く通っていることには苦言を呈し続けている。

自分の名前が可愛く、似合ってないと思っているので、名前で呼ぶと機嫌が悪くなるお姉さん。

平坂義康

景子の父親。
平坂家は翠京市の資産家の一族で本人も市議。兄弟も私立の学園長をしている。
自分の正しさに自信を持っており、悪人ではないが結果主義で、情や人間関係も無視する訳ではなく全てそこに集約している。

娘の景子との関係は良好とは言いがたく、互いの主義に折り合いがつけられていない。
最も娘の青臭さは社会を知らない子供特有のものであり、時間が解決する問題だと認識している。そのため、まともに取り合っていない。

内藤透

子供の頃、心が壊れかけた青年。
その出来事の後遺症として夢を見れば必ず、夢と認識してしまう明晰夢を見るようになってしまった。

透にとって眠ることは休息にはならず、心身ともに削れていったが咲や友人達の手助けもあり、助けられた分くらいは「善く」生きていこうとしている。

それは自分が過去を振り返らない為の空元気だとも自覚しているが、それも無くなってしまえば立ち上がれなくなるとも思っている。

しかし目をそらしてきた過去が、目の前に回り込んできた時に、どうなるのか。

有栖
咲
弥生
景子
舞亜
哲也
朝日
みあ
義康
透
アナザールートあらすじ

Remain ever


透が目を覚ましたのはかつて自分が見知った病院の廊下によく似た…どこかだった。
そこで透は有子と出会う。
全ては終わったはずの透の幸せな悪夢…しかし悪夢は続いていた。
有子の悪夢、目覚める事のない悪夢の扉を、透はくぐる事となる。
“三つのカギ”を手に持って——。

あなたがここにいたら


咲と結ばれ、幸せな日常を送る事になるかと思われた透。
しかし、透の表情にはどこか陰りがあった。
自身の未来、咲との未来、まだ不確定な要素はあるがトントン拍子に物事は進む。
透は思う「これで本当にいいのだろうか?」
それは未来への不安なのか、なにか過去に対して思い残す事があるのか、あらゆる想いが透に去来し、あくる日目覚めた透は“とおる”——女性の姿になっていた。
そして、慌てふためく二人の前に消えたはずの舞亜が現れて——。

もういちどのおはなし


弥生と結ばれ、普段と変わらない学園生活に戻るはずだった透。
しかし、ある日透は弥生の夢に巻き込まれ目を覚ます。
透の前のいたのは二人の弥生。
自分が告白して彼女になった後の弥生と、恋人になる直前までの弥生。
あの日、恋人になったきっかけを思えば、きちんとした“告白”ではなかったと思う。
そのわだかまりから、このようなもう一人の弥生が生まれてしまった。
透はもう一度告白をするため、恋人になる前の弥生の手を取り夢の世界を歩きだす——。

煉瓦の道をたどって


景子と結ばれ、幸せな日常を送るも、自分の夢を叶えるためひたすらに勉強に勤しむ透。
そこに親と喧嘩をしたという景子が転がり込んでくる。
喧嘩の理由は進路、親の用意した道を歩むのも嫌。
しかし、景子自身曖昧なままどうすればいいのか未来に対し漠然とした不安を抱いていた。
そんな中、夢の世界に現れた“悪い魔法使いの弥生”、弥生は透を捕らえ、景子を遠くに吹き飛ばしてしまう。
透を取り戻すため、景子の冒険が始まる——。

おはよう


全てのカギを使ったという透、なぜここに戻ってきたのかと問いかける有子。
それぞれの少女たちと幸せになった自分は“自分”で、有子と幸せになる自分も“自分”だと言う。
冷たい夢の世界から有子を連れ出そうとする透、しかし出口は見つからない。
そして、途方に暮れる二人の前に現れたのは、透の妹・舞亜だった——。